フランス映画における巨匠の有名監督10選!

フランス映画 巨匠 有名 監督

フランス映画は、歴史も長く、多くの巨匠である有名監督がいます。

フランス映画の巨匠の登竜門となる映画祭の概要やフランス映画界を代表する巨匠をご紹介します。

フランス映画にこれから詳しくなりたい人やフランス映画をより楽しみたい人は必見です。

 

フランス映画の巨匠が誕生する有名監督への登竜門となる主な映画祭一覧

フランス映画 巨匠 有名 監督

初めに、映画監督にとって名誉となる各賞について、主なものを紹介します。

 

カンヌ国際映画祭

カンヌ国際映画祭(Festival International du Film de Cannes)とは、1946年にフランス政府が開催したことが始まりの国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認の国際映画祭。

 

毎年5月(1948年、1950年は中止)にフランス南部の都市カンヌで開かれている世界で最も有名な国際映画祭の一つとなっています。

審査員は著名な映画人や文化人によって構成さていてカンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭の3つが、世界三大映画祭と言われています。

 

カンヌ国際映画祭で受賞することが、映画監督にとっては、どれほど名誉なことなのかがわかりますね。

 

ヴェネツィア国際映画祭

ヴェネツィア国際映画祭(Mostra Internazionale d’Arte Cinematografica)は、イタリアの都市ヴェネツィアで毎年開かれる国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認の映画祭。

世界最古の歴史を持つ映画祭です

 

最も歴史の古い国際美術展であるヴェネツィア・ビエンナーレの第18回(1932年8月6日)に、映画部門として審査が開始されたことが始まりとなっています。

なんと、初回の最優秀賞は観客の投票によって、決められたという歴史があります。

 

ベルリン国際映画祭

ベルリン国際映画祭(Internationale Filmfestspiele Berlin)は、ドイツの都市ベルリンで開催される国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認の国際映画祭。

ドイツではベルリナーレ (Berlinale) と呼ばれています。

 

1951年に映画史家のアルフレッド・バウアーをディレクターに開催されたのが始まりです。

開催土地であるベルリンは、第二次世界大戦前に芸術の都として栄えた西側の拠点となっています。

 

そのため、東側の中にある当時の西ベルリンにて西側の芸術文化をアピールしたいという政治的意図があり、開催されたと言われています。

西と東の対立があったドイツならではの歴史ですね。

 

最高賞は作品賞にあたる金熊賞 (Goldener Bär)。

この賞の名前に熊が入っていますが、熊がベルリン市の紋章であることからこの名がつけられています。

 

セザール賞

セザール賞(César du cinéma français)とは、フランスにおける映画賞。フランスにおける米アカデミー賞にあたる賞となっています。

フランス映画の振興を図る目的で設立され賞です。

 

1975年にジョルジュ・クラヴァンヌ (Georges Cravenne)によって設立されました。

賞の選出方法は、Académie des Arts et Techniques du Cinéma の会員によって選出される仕組みとなています。

選挙権のある有権者は約4,000人で、俳優や記者等12の職業の方で構成されています。

 

「セザール賞」という名前は、設立者のクラヴァンヌの友人のフランスの彫刻家・セザール・バルダッチーニの名前をとっています。

そのため、与えられるトロフィーはセザールの作品となっています。

 

フランス映画の巨匠の有名監督・マルセル・カルネ

フランス映画 巨匠 有名 監督

引用元:https://en.unifrance.org

Marcel Carnéは1906年8月18日生まれパリ出身。略歴は以下の通りです。

1938年:『霧の波止場』が、ヴェネツィア国際映画祭監督賞とルイ・デリュック賞を受賞。
1945年:『天井桟敷の人々』を制作。フランス映画歴史上に名前を残した映画です。
1971年及び1982年:ヴェネツィア国際映画祭栄誉金獅子賞を受賞。
1978年:セザール賞名誉賞を受賞。
1989年:高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。
1995年:ヨーロッパ映画賞生涯功労賞を受賞。

 

数々の賞を受賞。第2次世界大戦中はナチスにフランスが占領されたため、多くの映画監督はフランス国外に避難しました。

そんな中、国内に残留し、映画を作り続けた方です。

 

ヴェネツィア国際映画祭監督賞とルイ・デリュック賞を受賞を獲得した代表作の1つ『霧の波止場(Le Quai des Brumes)』について、簡単に内容を紹介します。

軍隊から脱走した兵士と家出中の娘とが霧のかかった波止場町で出会い、たちまちに恋に陥りました。そして、ベネズエラに渡ろうとします。

しかし、男のほうがやくざに・・・。フランス映画に代表的な恋愛の物語です。

フランス映画の巨匠の有名監督・ジャック・タチ

フランス映画 巨匠 有名 監督

引用元:http://www.closeupfilmcentre.com

Jacques Tatiは1907年10月9日パリ近郊の街ペック(Pecq)生まれ。主な略歴は以下の通りです。

1953年:『ぼくの伯父さんの休暇(Les Vacances de Monsieur Hulot)』が米国のアカデミー賞オリジナル脚本賞にノミネート。
1958年:『ぼくの伯父さん』(Mon Oncle)が米国第31回アカデミー賞外国語映画賞を受賞。

 

タチの再評価は、実は、タチの没後である1990年代後半になってからです。

2002年には、20周年を記念して、第55回カンヌ国際映画祭で回顧上映がなされ、タチの作品は絶賛されました。

 

タチは、完璧主義者だったようです。

そのため、タチの映画の作品には、美術や効果音など細かく表現されています。

日本人のなかでは、いとうせいこうさんがタチの作品は『目で観る音楽』と表現されているのが印象的です。

 

では、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『ぼくの伯父さん』について、簡単に内容を紹介します。

実は、フランス語での題の『Mon oncle(ぼくの伯父さん)』と英語での題の『(Mon Oncle)』と2つ存在しています。

収録時間と内容が違っているのですが、英語の題の僕の伯父さんがアカデミー賞外国語映画賞を受賞した作品となっています。

 

プラスティック工場のオーナー社長の息子は、超モダンな邸宅に住んでいます。

でも、そんな邸宅より、父の兄であるユロ伯父さん住む下町のアパートのほうにひかれてしまいます。

一方のユロ伯父さんは、お見合いや就職活動等行っても毎回大変なことになってしまいます。笑える映画となっています。

フランス映画の巨匠の有名監督・パトリス・ルコント

フランス映画 巨匠 有名 監督

引用元:https://www.rogerebert.com/

Patrice Leconteは1947年11月12日生まれパリ出身。

コメディ、ドラマ、ラブストーリー、アクション等幅広いジャンルの映画を製作。監督した作品で自らカメラオペレータとなることもあります。略歴は以下の通りです。

1987年:『タンデム(Tandem) 』が、セザール賞の作品・監督・脚本賞にノミネート。
1989年:『仕立て屋の恋(Monsieur Hire)』 が、セザール賞の作品・監督賞にノミネート。
1990年:『髪結いの亭主(Le Mari de la coiffeuse)』が、セザール賞の作品・監督・脚本賞にノミネート。
1996年:『リディキュール(Ridicule)』が、第22回セザール賞の作品賞および監督賞を受賞。
1999年:『橋の上の娘(La Fille sur le Pont)』が、セザール賞の監督賞にノミネート。
2002年:『列車に乗った男(L’Homme du train) 』が、ヴェネチア映画祭観客選出グランプリを受賞。

 

複数の賞を受賞した方で、定評があることがわかりますね。

セザール賞の作品賞および監督賞を受賞した『リディキュール(Ridicule)』について、簡単に内容を紹介します。

 

タイトルの「リディキュール」とは、フランス語で「ばかげた、滑稽な」という意味を示しています。

舞台は18世紀のフランスで、フランス革命直前のヴェルサイユ宮殿。

貴族たちに必要とされた才能は、題目を与えられれば、即座に洒落た詩を披露する力。鈍くさい人は露骨にあざ笑われてしまいます。

 

もちろんジョークの失敗は許されません。土木工事の申請に田舎からやって来たポンスリュドンは、気に入られて宮廷に滞在することになりました。

ポンスリュドンと貴族の運命は?

フランス映画の巨匠の有名監督・オリヴィエ・アサヤス

フランス映画 巨匠 有名 監督

引用元:https://www.actualitte.com

Olivier Assayasは1955年1月25日生まれパリ出身。

2016年:『パーソナル・ショッパー』が、第69回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされ、監督賞を受賞。

 

比較的若手ですが、注目されている方です。

カンヌ国際映画祭の監督賞を受賞した『パーソナル・ショッパー(Personal Shopper)』について、簡単に内容を紹介します。

題になっているパーソナル・ショッパーとは、多忙等のため買い物に行けない人のために、洋服、アクセサリー等を代わりに買いにいってあげる職業の方を指しています。

主人公モーリーンはパリでパーソナル・ショッパーをしていました。モーリーンがパリにいた本当の理由は・・・?

おしゃれですが、ちょっと怖い内容の映画となっています。

フランス映画の巨匠の有名監督・フランソワ・トリュフォー

フランス映画 巨匠 有名 監督

引用元:http://www.newwavefilm.com

François Roland Truffautは1932年2月6日生まれパリ出身。略歴は以下の通りです。

1980年:『終電車』が、セザール賞の監督賞を受賞。
1980年 :『終電車』が、セザール賞の脚本賞を受賞。
1959年:『大人は判ってくれない』が、カンヌ国際映画祭の監督賞を受賞。
1959年:『大人は判ってくれない』が、カンヌ国際映画祭の国際カトリック映画事務局賞を受賞。
1973年:『アメリカの夜』が、英国アカデミー賞の監督賞を受賞。
1969年:『夜霧の恋人たち』が、全米映画批評家協会賞の監督賞を受賞。
1973年:『アメリカの夜』が、全米映画批評家協会賞の監督賞を受賞。
1973年:『アメリカの夜』が、ニューヨーク映画批評家協会賞の監督賞を受賞。
1975年:『アデルの恋の物語』が、ニューヨーク映画批評家協会賞の脚本賞を受賞。
1984年:ロサンゼルス映画批評家協会賞の特別賞を受賞。

 

世界で評価されている方であることがわかりますね。

「暴力は嫌いなため、戦争映画や西部劇は作りたくない。また、政治にも興味はないため、恋愛映画しか作れない」と語った人物です。

 

カンヌ国際映画祭の監督賞、国際カトリック映画事務局賞を受賞した『大人は判ってくれない(Les Quatre Cents Coups)』について、簡単に内容を紹介します。

フランス語のタイトルは、タイトルだけだと400回の打撃という意味ですが、実際には、フランスのことわざである「「faire les quatre cents coups(勝手気ままに振る舞うこと)」を意味しています。

12歳のアントワーヌ・ドワネルが主人公。学校では成績が悪く、いたずら好きで先生に怒られる日々。家では厳しい母親と収入の少ない父親が喧嘩の日々。

 

ある日、父の会社のタイプライターを盗み、警察に連行され、鑑別所に入れられました。

母親がようやく面会に来るが「ここが似合いだよ」と冷たい反応。するとアントワーヌが驚きの行動をとります・・・。

フランス映画の巨匠の有名監督・ジャン=リュック・ゴダール

フランス映画 巨匠 有名 監督

引用元:https://www.rollingstone.com

Jean-Luc Godardは1930年12月3日生まれパリ出身。略歴は以下の通りです。

1960年:『女は女である』が、ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。
1965年:『アルファヴィル』が、ベルリン国際映画祭金熊賞受賞。
1968年5月:五月革命の中の第21回カンヌ国際映画祭に、映画監督フランソワ・トリュフォー、クロード・ルルーシュ、ルイ・マルらとともに乗りこみ、各賞の選出を中止に追い込みます。
1983年:『カルメンという名の女』が、第40回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。
1987年:『右側に気をつけろ』が、ルイ・デリュック賞を受賞。
2002年:日本の高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。
2010年:第83回 アカデミー名誉賞を受賞。

 

数々の受賞歴が評価が高いことを裏付けています。

ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した『カルメンという名の女(Prénom Carmen) 』について、簡単に内容を紹介します。

オペラ『カルメン』の著作権保護期間が1983年に切れ、パブリック・ドメインとなりました。

そのことで、各国で『カルメン』を題材に使った作品が増えました。

 

しかし、ジャン=リュック・ゴダールは、ベートーヴェンの『弦楽四重奏曲』を使用し、異色な作品となっています。

なんと、ジャン=リュック・ゴダール本人が出演しています。

映画を撮るために銀行強盗をしました。すると、そこの警備員と恋におちてしまいます・・・。

フランス映画の巨匠の有名監督・エリック・ロメール

フランス映画 巨匠 有名 監督

引用元:https://www.filmcomment.com/

Éric Rohmerは本名ジャン=マリ・モリス・シェレール(Jean-Marie Maurice Schérer)1920年3月21日誕生、フランス南西の街のチュール(Tulle)出身です。

2001年:『六つの教訓話』が、ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞・特別功労賞を受賞。
2005年:アカデミー・フランセーズよりルネ・クレール賞を受賞。

 

フランスでとても有名な巨匠ですが、大の飛行機嫌いでも有名な方です。実は、小説の執筆もしていました。

ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞・特別功労賞を受賞した『六つの教訓話(Six contes moraux)』について、簡単に内容を紹介します。

  • モンソーのパン屋の女の子
  • シュザンヌの生き方
  • コレクションする女
  • モード家の一夜
  • クレールの膝
  • 愛の昼下がり

の6つの話から構成されています。

6つの話とも二人の女性に魅かれてしまう男性が主人公。そして、そのどちらかを選ぼうと迷う心境を描くという共通のストーリーをもっています。

コレクションする女の予告はこのような感じです。

フランス映画の巨匠の有名監督・ジャック・ドゥミ

フランス映画 巨匠 有名 監督

引用元:https://theredlist.com

Jacques Demyは1931年6月5日生まれ。

1963年:『シェルブールの雨傘』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞。

 

有名なシェルブールの雨傘を作成された映画監督として、評価されています。

カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞した『シェルブールの雨傘(Les Parapluies de Cherbourg)』について、簡単に内容を紹介しますと・・・。

全編音楽のみのミュージカルという画期的な映画となっています。

 

自動車整備工のギィ(20歳)と雨傘店の娘のジュヌヴィエーヴ(17歳)は恋人同士で、結婚を意識していました。しかし、そんなギィ召集令状が届いてしまいます。

2年間離れることになった2人。2人の運命はどうなるのでしょうか・・・。

フランス映画の巨匠の有名監督・ジャン・ルノワール

フランス映画 巨匠 有名 監督

引用元:https://www.papodecinema.com.br

Jean Renoirは1894年9月15日生まれ。

1951年:『河』が、ヴェネツィア国際映画祭国際賞を受賞。
1975年:アカデミー賞名誉賞およびレジオンドヌール勲章コマンドゥールを受賞。

 

ジャン=リュック・ゴダールやトリュフォーら多くの映画作家に影響を与えた人物です。

ヴェネツィア国際映画祭国際賞を受賞した『(Le Fleuve)』について、簡単に内容を紹介します。

舞台は、インド・ガンジス流域のベンゴール地方。そこに住む仲の良い3人の娘たちの恋愛の物語についての映画です。

フランス映画の巨匠の有名監督・アラン・レネ

フランス映画 巨匠 有名 監督

引用元:http://www.rtl.fr

Alain Resnaisは1922年6月3日生まれヴァンヌ出身です。略歴は以下の通りです。

1961年:『去年マリエンバート』が、第22回ヴェネツィア国際映画祭では金獅子賞を受賞。
1968年:『ジュ・テーム、ジュ・テーム』第33回カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞。
1977年:『プロビデンス』が、セザール賞監督賞を受賞。
1993年:『スモーキング/ノースモーキング』が、セザール賞監督賞を受賞。
2006年:『六つの心』が、第63回ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞。
2014年:『愛して飲んで歌って』が第64回ベルリン国際映画祭に出品。

 

通常若手監督が受賞するアルフレッド・バウアー賞を91歳の年齢にして異例の受賞をしました。

選出事由はなんと「常にイノベーティブで新しい境地を開拓している」ということでした。

 

数々の賞の受賞が偉大さを物語っていますね。

カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞した『ジュ・テーム、ジュ・テーム(Je t’aime, je t’aime)』について、簡単に内容を紹介します。

題の「ジュ・テーム」とは、フランス語で「あなたを愛している」。

自殺未遂をして病院に入院していたクロード。タイムトラベルの装置を開発している研究チームがクロードに目を付けます。

クロードの回復を待って、実験の被験者としてクロードを過去に送ってしまいます・・・。

まとめ

フランス映画 巨匠 有名 監督

世界的な映画祭での賞やフランス国内のセザール賞を受賞したフランス映画界の名匠の監督は多くいます。

世界の映画ファンに選ばれた名匠のフランス映画監督が作った映画作品を歴史を感じながら、楽しんでください。

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